今回紹介するのは「ドリルを売るには穴を売れ」という本です。
この本はこんな人におすすめです。
- マーケティングの全体像を分かりやすく理解したい人
- マーケティングはどんな場面で使われているか実際の事例を見ながら理解したい人
- マーケティングの力でビジネスをどのようにして伸ばしているかを理解したい人
僕自身もこの本をきっかけにマーケティングの基本と全体像を理解する事ができ大いに実務に役立った経験があります。
是非このブログを読んでいる読者様にも読んで欲しい一冊です。
Contents
ドリルを売るには穴を売れはどんな本?
『ドリルを売るには穴を売れ』は、マーケティングの基本概念を、実践的なストーリーを通じて解説してくれています。
物語の主人公「マコ」は、赤字続きのイタリアンレストランを再生させる挑戦を通じて、マーケティングの技術を学び、適用していく過程が描かれています。
ストーリー形式で物語が進行していくので大変分かりやすい内容になっていて、小難しい話も少ないのですっと頭に入ってきます。
今回僕自身がこの本を読んで特に重要だと思った点は下記の3つです。
- マーケティングは身の回りで起こっている事
- 顧客にとっての価値はベネフィット
- 価値の源は人間の3大欲求
これらの考えはマーケティングの業務を実行する上でとても大切な考え方になるので是非紹介したいと思いました。
マーケティングは身の回りで起こっている事
まずマーケティングといのうは会議室で起こっているものではなく、身の回りで起こっているものです。
例えばあなたはが「そういえば最近野菜不足だな〜」と思ったとしますよね。
そこでもしあなたが野菜ジュースやサプリメントを思い浮かべたら既にマーケティングの影響を受けています。
直感的には八百屋やスーパーマーケットで野菜を買おうと思うはずが、野菜ジュースやサプリメントを思い浮かべたなら食品メーカーのマーケティングが成功しているといえます。
また、普段何気なく使っているYouTubeやInstagram上でも大量の広告がを目にしますよね。
その広告を目にして何かしらの商品を買った事がある人はマーケティングの影響を受けているといえます。
企業はモノやサービスを消費者に届けるためにありとあらゆる手段を使って消費者の目に届けるためにあの手この手を駆使しています。
特に人が大量に集まっている場所には意識してみると至るところに広告は溢れかえっていることが分かるかと思います。
「何故この場所にこの商品の広告をこんなメッセージで掲載しているのか」というのを意識してみるとマーケティングを理解する第一歩になるかと思います。
顧客にとっての価値はベネフィット
次におそらくマーケティングを理解する上で一番大切な考え方であるベネフィットを紹介していきます。
ベネフィットとは顧客が本当に求めている「価値」のことです。
例えば、あなたは高級時計を持っていますか?または欲しいと思ったことはありますか?
もしそうなら、何故そう思ったのか少し考えてみてほしいです。
下記の理由になることが多いのではないでしょうか?
- あこがれの高級時計をつけたかった
- モテたかった
- デザインがかっこよかった。
これこそがまさにベネフィットです。
「モテたい」や「かっこよく思われたい」はまさに典型的なベネフィットですよね。
売れている広告はこのベネフィットをうまく突いている事が非常に多いです。
何か商品を売ろうと思った際に「消費者がこの商品を使用して得られる価値は何か」を意識して考えてみるようにしてください。
また、自分自身が何かしらの商品やサービスを買った際に「どこに価値を感じて購入したのか」というのを今一度意識してみてください。
そうするとベネフィットとは何かというのがより鮮明に理解できてくると思います。
価値の源は人間の3大欲求
ベネフィットとは価値だと言いましたが、価値とはなんでしょうか?
価値とは聞こえがいいですが、要するに人間の欲求欲望でです。
これは別に自分のワガママを叶える事に限らず、他人に尽くしたいというのも広い意味での欲求の一つです。
欲求とはどのようなものがあるかというとマズローの欲求5段階説に基づいて紹介していきます。
欲求の内容 | 欲求の例 | |
自己欲求 | 他人とは無関係に自分の中だけで完結する。 | もっと成長したい 自分の思い通りに生きたい 自分のこだわりを貫きたい |
社会欲求 | 他人との関係においてよく思われたい。 | ちはほやされたい 異性にモテたい 良いものを見せびらかせたい |
生存欲求 | 生き続けたい、肉体的な快楽 | 生きるためのお金が欲しい 美味しいものを食べたい |
言い換えると人間が何かしらの商品やサービスを買う際は必ず上記の欲求を解消するための行為である事がわかるかと思います。
つまり上記の欲求に基づいていない商品であったりサービスは今の時代はなかなか売れません。
マーケティングに携わる上でこの人間の欲求に対する理解というのはとても大切です。
この本を通して実行できること
マーケティングを理解する上で大切なポイントを簡単にではありますが紹介させていただきました。
他にもこの本では
「顧客セグメントの分け方」
「差別化の仕方」
「その価値を顧客に届けるためのフレームワークの使い方」
などを学ぶことができます。
またマーケティング脳を養う上でもこの本を読んだ上で下記のことを意識してみてください。
- 街で見かける広告やYouTubeに流れている広告を通してこの広告は「誰に」「何を」「どんな目的」でこの広告を流しているのかを考えてみる。
- 自分が商品を買った際にどんな価値を求めてこの商品を買ったのか考えてみる。
このようなことを繰り返していると本書で紹介しているマーケティング脳を養うことができるのはないかと思います。
僕はこの本を通してマーケティングの全体像を理解する事ができたのでめちゃくちゃおすすめしたい本です。
是非手にとってみて頂ければと思います。
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